どうもあるくです。
2020年9月から上位禁止のランクバトルルールになり、環境が激変しました。そんな中でかなり綺麗に新環境適用型の雨パーティを組めたので紹介したいと思います。何点か課題はあるもののとても使いやすいパーティに仕上がっていますのでマスターボール級にあげるお供や雨パ考察の叩き台にしてみてください。
個別解説
キングドラ
性格:ひかえめ
努力値:H230C252S28
実数値:179-*-115-161-115-109
調整:
・珠ダメージ最小
・補正ありキングドラの珠ダイドラグーン耐え
・補正なしジュラルドンの珠ダイドラグーン耐え
(補正ありジュラルドンの珠ダイドラグーンは低乱数耐え/31.3%)
雨パーティにおける絶対的なエース。すいすい特性を持つポケモンでもっとも種族値が高く、耐久、耐性面が非常に優秀な1匹。耐久に努力値をさくことでダイマックスすれば相手キングドラの珠ダイドラグーンもしっかりと耐えることができる。ミラー展開では相手のダイドラグーン耐えて返しの攻撃で倒すというのが非常に有効なので耐久振りが非常にオススメ。またキングドラの珠ダイドラグーンを耐えるまで耐久を振ることで有象無象の半端な弱点技では落ちないので安心して動かせるのも魅力。アシレーヌがまじ無理なのでナットレイとストリンダーでなんとかする。なお初手対面した場合はダイマックスはナットレイに譲るか初手からダイマックスしないようにする必要があります。
★ダイアイスの有用性
このキングドラにはサブウエポンとしてれいとうビームを採用しています。ダイマックス時にはダイアイスになるのですが、天候が変わってしまうダイアイスは使い勝手が悪いんじゃないの??と思う人も多くいると思います。使ってみるとよくわかるのですがダイアイスでの天候変更はほとんど問題にならない、むしろ雨ターンを疑似的に延長することができ、メリットすらあると言えます。
ダイアイスで草タイプ(特にモロバレル)を破壊しながらとなりのヒヒダルマのとんぼ返りでナットレイ交換だしで次ターン以降にニョロトノ後発を構えるといった形です。喰い断さんが解説動画をだしているので参考にしてみてください。
ニョロトノ
性格:ひかえめ
努力値:H252B76C76D102S4
実数値:197-*-105-132-133-91
調整:過去世代流用のため不明
天候始動役を担うポケモン。同じあめふらし組のペリッパーと比べると耐久面が非常に優秀で弱点をつかれてもタイプ不一致の技であれば耐えることもしばしば。またペリッパーにない魅力として手助けを採用できる点があげられます。
雨エースの攻撃能力は雨下の火力増強と特性すいすいによりすばやさに割く努力値を攻撃面にまわすことができる点に支えられている面が大きく素の火力はかなりひかえめなのが実情です。(キングドラのC95、ルンパッパのC90でカマスジョーはA123あるが耐久がペラペラ)
若干の火力不足を手助けで補うことでワンパンを狙える範囲がぐっと増えます。また今回は採用してませんがほろびのうたやさいみんじゅつ等も使えるので詰め筋やサポートもこなせるのもポイントが高め。
ナットレイ
性格:ゆうかん
努力値:H252A252D4
実数値:181-160-151-*-136-22
調整:HAぶっぱ
雨パにはナットレイ。古事記にもそう書いてある。雨パにおける潤滑油的存在で詰め筋、サブエースを担う1匹。ナットレイ自体は非常に雨パとのシナジーがあるポケモンで自身の弱点である炎を雨により軽減するのはもちろんニョロトノなどの水タイプの引き先としての役割もこなせます(草、電気は半減以下)
すばやさが大抵のポケモンよりも遅いというのもポイントで交換順番が最後になることで交換だしニョロトノでの雨天候を確実なものにできる点が非常に偉いです。
対水タイプの処理を担当する必要があるので一時期流行った鉄壁ボディプレス型ではなく攻撃方面を伸ばし、草打点を採用したダイマックスも視野に入れたアタッカー型としました。
ヒヒダルマ(ガラル)
性格:いじっぱり
努力値:A156B100S252
実数値:180-196-88-*-75-147
調整:
・補正ありウーラオスのあんこくきょうだ高乱数以外耐え(87.5%耐え)
・補正ありローブシンの根性マッハパンチ乱数耐え(50%耐え)
スイーパーの役割を担うゴリラ枠。キングドラで処理が間に合わない草タイプやドラゴンタイプあたりへの強烈な打点として採用。ダイマックスしないアタッカーとしては火力が非常に高く序盤の荒らし、終盤の一掃のどちらにも適性があります。キングドラの火力がひかえめなのでヒヒダルマで火力を補う点でも噛み合い◎
またキングドラ+ヒヒダルマ出しでとんぼ返りすることでタスキ潰しはもちろん相手の動きを見ながら後発ニョロトノ出しキングドラ即時加速できるのもとても強いです。また後発ニョロトノを出さずにナットレイにすることで次ターンのニョロトノ出しから天候奪取を安定して行うことができるのも相手の対応を間に合わせない動きになり◎。
ストリンダー
性格:ひかえめ
努力値:H204C252S54
実数値:176-*-90-182-90-101
調整:
・HCぶっぱ
・S80族+1
範囲技が非常に優秀なポケモン。オーバードライブはこの指、いかりのこなに引っかからない点が強力。またバークアウトによるデバフまきもできるため、トリックルームのターン稼ぎにも一役買ってくれる。耐久値があまりないため、持ち物はきあいのタスキを持たせて行動保証をつけた。アシレーヌからダイストリームを無限に受けたのでまあ正解。
最近はしっかりサマヨールのナイトヘッドを重ねられることも多くなってきたので耐久振りでとつげきチョッキを待たさせたい場面も。4倍弱点をもつポケモンなのでまもるが欲しい場面も多くプレイングに合わせて調整していきたいところ。
シャンデラ
性格:ひかえめ
努力値:H244C252S12
実数値:166-*-110-216-110-102
調整
・無振り80族抜き抜き
・HCぶっぱ
対トリックルームを担う1匹。雨パ特有のナットレイどうすんねん問題対策委員も兼ねる。このパーティでナットレイに有効打があるのはキングドラ、ヒヒダルマと若干ナットレイくらいなのでナットレイが見えている場面では大切に使うこと。
ニョロトノ+キングドラの並びがバークアウトを誘う並びのため雑に振ってきたバークアウトや削りで打ってくるいわなだれの強力なカウンターとして持ち物はじゃくてんほけんを持たせた。ダイマックスしてダイホロウ+ヒヒダルマのとんぼ返りで多くのサマヨールが処理できる点も魅力。
またキングドラ+シャンデラの並びで並べるとキングドラ方向へねこだましくることはほぼないのでねこだまし要因+トリックルームに対してもある程度強く出られる。いかりのこな+トリックルームに関しては止められないことが多いのでトリックルームに付き合う心づもりで望みたい。
選出
1、基本選出
雨展開の基本選出。キングドラで荒らしてナットレイかヒヒダルマでの詰めを狙う。ヒヒダルマとんぼ返りからニョロトノ展開はオーソドックスながらも強力なムーブ。またヒヒダルマの項目でも述べましたが、ヒヒダルマとんぼ返りからナットレイ着地で初手から雨展開しないルートも強力で相手とのすばやさ関係を確認した上で後発ニョロトノを構えられる点が非常に偉い。
2、対トリックルーム選出
ナットレイ+@1
トリックルーム選出。ただとりまき次第では基本選出がいい場合もままあるので相手次第で。一応シャンデラのダイホロウ+ヒヒダルマのとんぼ返りで大体のサマヨールが倒せる。ただサポートで怒りの粉もちやねこだまし持ちが並ぶのでその場合はトリックルームに付き合う形でナットレイにダイマックスを渡す展開も多め。その場合上手くまわせばヒヒダルマ詰めルートにいけるので倒す順番を意識したいところ。
参考文献
http://ginnnanpoke.hatenadiary.jp/entry/2020/06/02/204950
・ぎんなんさんの雨ファントムスイッチの構築記事。
軸の部分を大いに参考にしました。解説も細かくてわかりやすいです。
・キングドラの調整、考え方の元として。
課題
上位帯のアシレーヌがらみのパーティ。アシレーヌサマヨール+ウインディあたりが特に難しいです。サマヨールの処理速度が遅いパーティなのでシャンデラでうまく削らないとダイマックスを枯らされて後発ダイマックスされてしまうことが結構あります。シャンデラ+キングドラをアシレーヌでまとめて処理されてしまうので改案としてはアシレーヌに処理されずサマヨールを早く処理できるポケモンを加入させるか序盤でサマヨールを手早く倒すプレイングが必要になりそうです。
おわりに
どうだったでしょうか。とても使いやすくキングドラの強さを十二分に感じられる構築になっていると思います。この構築をたたき台にして強い雨パーティを考えてみたいですね。