サイクル1〜サイクル3まで延々とアブパルを擦ってきた際に色々とサイドカードを試したので備忘録を兼ねてブログを書きのこしていく。後半では筆者のデッキリストとサイドインアウトを記したのでよかったら見ていってほしい。
クリーチャー編
《墓地の侵入者》
ミッドレンジプラン用の追加クリーチャーとして採用。若干墓地対策をしつつ、単体除去は護法のおかげで有利トレードを要求できるのがとても偉い。パワーが4ないので《パルへリオンII》や《エシカの戦車》に搭乗できない点がネックか。また黒単色なので《引き裂く流弾》のような色対策カードすり抜けれる点も優秀。
赤系のデッキ(イゼットフェニックスや独創力など)が増えている際に検討したい。
《黙示録、シェオルドレッド》
環境最強のクリーチャー。定着すればゲームを決める能力を有しつつも4/5接死のビックリボディ。2マナの除去で交換されてしまうとテンポロスだが《脂牙》を通す際に前方確認で出したり、《脂牙》が、通らない際のバックアッププランとして強力。
《異界の進化》型だと《ラフィーンの密通者》や《サテュロスの道探し》から出せるのも評価点。タフネス5ある関係で《稲妻の斧》や《焙り焼き》のようなカードでなければ1枚で処理されにくいため、イゼット独創力のような赤絡みのコントロールにも有効。またミッドレンジを強化するカードでもあるため、ラクドスミッドレンジのような相手にサイドインを検討できる。
《秋の騎士》
基本的にはサイド後の相手の墓地対策の対策ですが、カウンターをのせれば4/3の優秀な搭乗員にもなる汎用性も持ち合わせているのが強い。ミッドレンジプランに切り替える際のクリーチャー枠としては申し分ないものの白を含むクリーチャーなので《脂牙》をメタっていれる対策カードや誘発スタック踏みつけなどで処理されてしまう点がネック。
《破滅を囁くもの》
6/6飛行トランプルの恵体
6/6飛行の高いスタッツにライフの限り諜報を行える能力持ちクリーチャー。サイド後のミッドレンジプランの頂点に置くクリーチャーとしては非常に優秀で飛行持ちのためダメージレースに強い。対ラクドスミッドレンジの際は《パワーワードキル》に当たらないのも地味な点ながらありがたい。
《茨橋の追跡者》
実質4/3警戒1ドロー。《エシカの戦車》があるおかげでトークンが場に出やすいので手掛かりを使っても4/3のスタッツを維持しやすい。先にも述べたがパワー4あるため単独で全機体に搭乗ができる。
特に《エシカの戦車》との相性は良好で手掛かりトークンをコピーするとアドバンテージを稼いでいける。対青白コントロールでは警戒を持つため《放浪皇》を気にせず殴っていけるのも強み。ミッドレンジプランを強化するサイドカード。
《沈黙を破るもの、スラーン》
5マナ5/5で緑の呪文以外には対象にならないクリーチャー。《至高の評決》などの全体除去を実質的に要求でき、トランプルも持つので細かいクリーチャーに止められづらい。
《破滅を囁くもの》同様ミッドレンジプランの頂点として採用するカード。青白コントロールやラクドスミッドレンジにサイドインしていたものの、その他のデッキにサイドインしにくくカード自体の使いやすさには疑問点。
思ったより青白コントロール相手に機能せずカタログスペックよりも使ってみて評価が下がったカード。ラクドスミッドレンジ相手には想定通りの働きはする。
《長老、ガーガロス》
攻撃するたびにアドバンテージを稼ぐ強力なクリーチャー。以前はラクドスミッドレンジのサイド入れ替えで《ドレッドボア》などガーガロスを倒せるカードが減る傾向にあったので対ラクドスミッドレンジのフィニッシュカードとしてよく採用されていた。
最近は2マナのインスタント除去が増えた関係上、除去耐性がない分若干信頼度が下がった印象。ほかの5マナのサイドカードと比較するとゲインの要素やブロッカー供給の要素があるため、対白単でもサイドインが検討できる点が差別化点か。
《機械の母、エリシュノーン》
対奇怪な具現最終兵器。ピンポイントの対策だが場に出せるとかなり勝利に近づける。奇怪な具現側の除去である《束縛の力線》や《岩への繋ぎ止め》はシャットアウトでき、《絞首された処刑人》や《古き神々の拘束》のようなミラー意識のカードでなければ対処できない。
ピンポイント採用になるので基本的には1枚採用だが、《ウルヴェンワルド横断》からサーチもあり、想定している以上には場に出せる。対奇怪な具現はデータ上そこそこ不利ついているので環境で多い読みなら採用を検討したい。
相手の妨害要素を主目的としたサイドカードだが、地味にこちらの《エシカの戦車》の誘発も2倍、《ラフィーンの密通者》の誘発も2倍と思ったより恩恵を受けられる点も嬉しい誤算。
《グルマグのアンコウ》
ミッドレンジプラン用の追加クリーチャー。メインボードに採用することもしばしば。比較対象の《黄金牙タシグル》と比べるとコストが重く、追加効果がないものの、5/5のボディが魅力。5/5のサイズは環境を定義している《黙示録、シュオルドレッド》と相打ちできるサイズなので怯まず殴っていける点が優秀。個人的にはメインボードから採用してミッドレンジによせた構築が好み。
《黄金牙タシグル》
ミッドレンジプラン用の追加クリーチャー。《アンコウ》同様メインボードでの採用実績もあり。《アンコウ》と比較するとサイズは小さいものの《忌まわしい回収》を使った後ピッタリ1マナで動ける点やフラッドした際にリソースを取れる能力が差別化点。2枚切削の運ゲー絡むものの能力で墓地のカード拾うことを考えて探査コストを支払うように意識したい。
《空殴り》
対スピリット専用サイドカード。プロテクション青+到達持ちでブロッカーとして非常に優秀。
スピリット側で対策となるのは《スカイクレイブの亡霊》くらい。時間を稼げるので《脂牙》のコンボまで辿り着ける可能性が大きく上げられる。惜しいのは汎用性が低く、他のマッチアップにほとんど入れられない点。
強いていうなら青白コントロールだが…除去のほとんどが、白絡みなので劇的に効果があるわけでもないのが悲しいところ。
《グリッサ・サンスレイヤー》
接死✖️先制攻撃=戦闘最強。アグロデッキ相手には棒立ちさせてるだけで損のないトレードを要求できる。戦闘ダメージを与えた際の効果も優秀でドローによるアドバンテージ獲得能力、デイッチャ、カウンター取り除きと幅広い(まあ基本的にはドローになるのだが)
カウンター取り除きは地味ながら忠誠度カウンターも取り除けるのでPWを触れる点は覚えておきたい。
基本的に除去を要求できる優秀なクリーチャーなのだが、場に出した際には何もしない点や(特に致命的なエンチャントが場にありすぐにどかしたい場合)《脂牙》と同じタフネス3な点がネックか。
インスタント編
《レイ・オブ・エンフィーブルメント》
白色対策の軽量除去。基本的にはミラーの《脂牙》を倒すためにサイドインする。1マナと軽いため、自分の動きをしつつ《脂牙》に対して構えることができるのは唯一無二の評価点。
白色対策カードなので白単にサイドインできるのはもちろん、緑単信心相手の後手番に《ラノワールのエルフ》などのマナクリを倒すためにサイドインしたりなど想像以上に取り回しのいいグッドカード。
《致命的な一押し》
パイオニア環境定番の除去。絶対に除去しないといけない相手がいる場合はサイドインする(《鏡割りの寓話》や《漁る軟泥》など)
アプパルはラクドスとは違い、能動的に紛争を達成する手段が少なく、それが原因で《黙示録、シュオルドレッド》相手にもじもじしてしまう点がネック。《発生の器》は唯一能動的に紛争できるカードなので意識すると良いかも。
《消失の詩句》
単色限定のパーマネント除去。《黙示録、シェオルドレッド》や《茨の騎兵》などをスマートに処理できる点が優秀。また汎用性的な除去能力を持ちつつ、《虚空の力線》などの致命的な対策カードの対策になる点がとても良い。基本的に優秀な除去なものの、《大いなる創造者、カーン》や《未認可霊柩車》のような無色のパーマネントに無力であったり、《ドミナリアの英雄、テフェリー》など2色以上のパーマネントに触れない点はネックではある。
《塵へのしがみつき》
インスタントタイミングで墓地対策できるカード。1マナと軽いため構えやすい点が良い。
墓地対策対策してくるミラーで有効で試合が長引いた際にドローに変換できる点もありがたい。ミラー以外にもオパス型の独創力、ラクドスサクリファイスなどにも一定の効果がある。
あまりサイドカードとしてメジャーではないのでとにかく意表がつけるのも個人的には好き。
手札から唱える分は1マナと軽いが墓地から唱えるコストは重く、複数枚墓地に脅威がある場合は捌ききれない点や新生化やイゼットフェニックスのような探査コストに墓地を使う相手には効きづらい点がネック。
《羅利骨灰》
墓地対策対策カード。メインで採用している《ウィザーブルームの命令》と比較するとコスト制限なくアーテファクト、エンチャントを触ることができる点が優秀。キッカーコストは正直かなり重たいが、墓地対策対策カードの枠で《奇怪な具現》や《大いなる創造者、カーン》など致命的なカードを一通り触ることができる。
《突然の衰微》
3コスト以下の土地以外のパーマネント除去。コスト制限はあるものの広範囲のクリーチャーに当たるのはもちろん、《未認可霊柩車車》、《風化したルーン石》など墓地対策を概ね除去できる。環境にある墓地対策で触れないものは《虚空の力線》くらい。また打ち消されない呪文なので相性最悪のスピリット系にも多少は有効なのも○。
《害悪な掌握》
色対策2マナ除去。クリーチャーを除去するだけなら《喉首狙い》などに軍配が上がるもののPWを触ることができる点が評価点。
青白コントロールの《ドミナリアの英雄、テフェリー》や《放浪皇》はもちろん、緑単信心の《キオーラ》にも触れる。クリーチャーに関して言うと《偉大なる統一者、アトラクサ》、《帰還した王、ケンリス》、《機械の母、エリシュノーン》あたりを触れる為、奇怪な具現にもサイドイン検討できる。
《シェオルドレッドの勅令》
モード可変型の布告系除去。あまり除去が潤沢なデッキではないため(小粒クリーチャーを弾けないため)狙ったクリーチャーを対象にとれるか非常に怪しい。特に《変わり谷》などを擁するラクドスミッドレンジや白単のようなデッキにはサイドインしないこと。
上記の理由から基本的には青白コントロールや緑単信心のPWを狙い撃ちするのが主な運用になる。
青白コントロールと緑単信心に重きをおくと《害悪な掌握》との比較が必要になってくるが、基本的には《害悪な掌握》に軍配が上がる。たた1番致命的な《大いなる創造者、カーン》を軽く触ることができる点(他にPWいない状況でという注釈はつくが)は唯一無二なのでその点考慮して本カードの検討をしたい。
《断割》
置物除去&PW除去という珍しいカード。触れる範囲が広く思ったより腐らない。対青白コン、緑単信心、奇怪な具現などの相手にサイドインを検討できる。ソーサリーっぽい見た目なのにインスタントなのも嬉しい。コンボに寄与しないカード&腐りにくいものの限定的なカードなので1枚刺すくらいがオススメ。
《沈黙》
解決後に相手は呪文が唱えられなくなる妨害カード。除去を構える相手に有効で脂牙を通すのが難しい相手に対して使いたい。除去満載のイゼット独創力などに特に有効。
ロータスコンボの《出現の根本原理》に対応して打つとパイルした3枚のカードを不発にできるので機会は多くないが覚えておきたい。
またインスタントの動きのない相手のアップキープに打つことで疑似的にターン飛ばしとして運用できる点も手札にある際は検討したい。特にコンボをキメて返し全除去もらわなければ勝ちなどの場面はアップキープ沈黙で勝ちうる。
単体では弱いカードなので多くは入れれないが上手く使うととても気持ちいい。
アーティファクト編
《勢団の銀行破り》
ドローソース兼ブロッカー兼アタッカー。ラクドスミッドレンジや青白コントロール相手にサイドインする。《脂牙》に対して除去を構える動きに対して「動かないんですか?じゃあドローします」と言った感じで構える相手には一方的にドローできる点がとても良い。
また機体なので打ち消されても《脂牙》の能力で手に戻すことができる。
早めに盤面に置いておくと相手の《ドミナリアの英雄、テフェリー》などに対して睨みを効かせられる点も評価したい。
《真髄の針》
かなり痛そう
PW対策カード。1マナと軽いため自分の動きをあまり阻害しない点や先置きできるので除去よりも有効な場面もちらほら。ただ先置きに関しては相手の手札との噛み合いの要素が強く、使い所が難しい。地味にミラーでも《パルへリオンII》を、止められたり、対ラクドスサクリファイスで《魔女のかまど》を指定したり、劇的ではないものの小テクも多い、いぶし銀のサイドカード。
《ポータブルホール》
1〜2マナ域限定のパーマネント除去。範囲の狭い除去だが、墓地対策カードが概ね2マナ以下なので墓地対策対策を兼ねていると思えば許容範囲。
1ターン目白マナ出せるかは他の項でも述べているとおり諸説あり、《ラノワールのエルフ》などのマナクリーチャー相手のことを考えると1ターン目に置けなかったことは考えたくもない。
《鉱戸と前線の剣》
色対策の装備品。グルール相手を主に想定したサイドカード。装備コストが割と重く取り回しが難しい。マナクリのいるような浮きマナでるデッキの方が上手く使いこなせる気がする。使った印象としては装備が間に合ってなく押し切られてしまうことが多く、特に後手番は顕著にその傾向を感じる。
《未認可霊柩車》
汎用の墓地対策。機体なので《脂牙》の能力で手札に戻せるシナジーもあり。最近は墓地を使うデッキが少ないので出番も少ないがミラーや他デッキから置かれて1番嫌なサイドカード。
クリーチャー化されると《ウィザーブルームの命令》の対象から外れ、対象不適切にできるのでミラーする際はクリーチャー置いてから《未認可霊柩車》を置くといやらしい。
またブロッカーとしても優秀でブロックする際はブロック指定後に墓地を追放することでサイズUPもできるので覚えおきたい。
エンチャント編
《パラディン・クラス》
相手のターンの呪文に1マナ課税をかけるヘイトパーマネント。《脂牙》を除去するために構えるマナを大きく出来るので地味に嫌らしい効果で、打ち消しも全て1マナ課税なので青白コントロール相手だと相手は4マナ構えないと《吸収》を構えられない。
レベルを上げるとアンセム 、最大まで上げると二段攻撃+アンセム +1/1修正とコンバットで大きく有利に立てるがフラッドした時くらいしかレベルアップはできない。
現実的なのはアンセムの効果で特に《エシカの戦車》とは高相性。5/5の《エシカの戦車》だと《黙示録、シェオルドレッド》も乗り越えられる点は評価したい。効果自体は優秀なもののマナベースの関係上1ターン目に白マナを捻出しづらく、毎ターンめいいっぱいマナを使い切りたいので置くタイミングが難しく、中盤の更地にされたあと後引きすると盤面に何も影響しない点がマイナスポイント。
《婚礼の発表》
対ラクドスミッドレンジ秘密兵器。クリーチャーを供給しつつ、最終的にはアンセムになるカード。
《パラディン・クラス》の項でも述べたが《エシカの戦車》と相性がよく3/3のトークンが並び出すとなかなか止められない。ラクドスミッドレンジにサイドインする他、除去の多いコントロール系統のデッキにサイドインしても一定の効果が見込める。
《虚空の力線》
強力な墓地対策。初手にある必要があるが4マナ踏み倒して置ける点は唯一無二。特にミラーマッチで有効で《ウィザーブルームの命令》や《突然の衰微》などの対策カードを避けることができるので《耐え抜くもの、母聖樹》や《消失の詩句》のようなカードがなければ対処不能。
強力なカードなものの、初手に必要と言う制約の関係上、2〜4枚と大きくサイドボードを圧縮する他、後引きすると死ぬほど弱い点が個人的にはあまり好みではない。
《食肉鉤虐殺事件》
置物全体除去。Xの値で可変できるので自分のクリーチャーは残しつつも相手だけ一掃みたいな運用できる点が優秀。また置物効果のライフゲイン&ルーズも地味ながら有効でボロス召集は元よりラクドスサクリファイスのようなデッキ相手にも結構効く。
《一時的封鎖》
置物系範囲除去。ボロス召集や白単のような軽いデッキに有効で地味に《未認可霊柩車》や《安らかな眠り》のような墓地対策もまとめて流せる。
効果自体は優秀なものの、白のダブルシンボルの制約が厳しく3ターン目に普通のマナベースでは出せない。使うのであればマナベースの見直し(具体的にはダメラン、マナの合流点の増量など)をするかある程度の割り切りが必要だと感じた。
PW編
《夢を引き裂くもの、アショク》
墓地対策兼サーチ妨害の常在効果をもつPW。奇怪な具現などの相手にサイドインすることでサーチを妨害できる。
忠誠度能力は墓地の切削効果で5回使えば20枚と墓地を掘る能力も意外とあり、最近数は減っているがイゼットフェニックスや新生化のようなデッキにも有効。
《レンと次元壊し》
墓地からパーマネントを回収できるPW。青白コン相手の相性改善を期待されていたが使用した感じ少しパワーが足りなかったか。リソース回収が切削の範囲の中ではなく墓地からだったり、+能力でクリーチャー化する土地がアンタップしたりすれば実戦級だった気がしている。ネガっているものの青白コン相手に着地できると相応の働きはするので要研究。
《復讐に燃えた血王、ソリン》
リアニメイト効果を持つPW。常在効果で自分のターンに絆魂つくのでアグロに地味に強い(4ターン目に置いてる暇あるのかは諸説あるが)
使った感想としては想像したよりカードが重く出しにくかった。4マナあるなら《エシカの戦車》の方が万倍圧がある。またサイドから墓地対策されるのでリアニメイトが有効でない場合も多く、どちらかと言うとメインボードのリアニメイト追加として採用したいカード。
《ヴェールのリリアナ》
ハンドを絞っていけるPW。手札に来てしまった《パルへリオンII》やその他機体を捨てつつ、相手の手札を絞っていけるのはとてもデッキと噛み合っている。
青白コントロールや苦手としているイゼット独創力のようなコントロールチックなデッキ相手に特に有効でそれらのデッキが多い環境であればメインボード1〜2枚、サイドボード1〜2枚とがっつりとっても良さそう。
ラクドスミッドレンジのようなデッキと比較すると除去が薄いので布告除去を有効に使えない場面も多く、その点気をつけてプレイしたい。
ソーサリー編
《危難の道》
軽い全体除去。台頭してきたボロス召集やボロスインパルス、白単あたりにサイドインを検討できる。ダブルシンボルだがデッキ的に黒黒はギリギリ許容範囲。心配ならマナの合流点などの増量して運用した方がいいかも。
ボロス召集相手だと《ゴバカーンの侵攻》が裏返されてると通らない点がネックなものの試合が長引いた際に切除で全除去モードもあるのはちょっと嬉しい。
《屍呆症》
カード指定して取り除くことができる対コンボキラーカード。対アプパル、ロータスコンボ、イゼット独創力のような相手にサイドインを検討できる。ミラーは抜くものわかりやすいので有効だが、他デッキに対してはカード指定が難しい。
ロータスコンボは《睡蓮の原野》置かれる前なら簡単なものの置かれた後の指定が悩ましい。《演劇の舞台》か《見えざる糸》などになるのだろうか。元より対ロータスは相性悪くないのでサイドインは必要ないと個人的には感じている。
イゼット独創力は現環境だと概ね《奔流の機械巨人》か《世界棘のワーム》、《アトラクサ》の3択か。1ゲームで確認できていれば問題ないがそうでない場合はサイドインはリスクを伴う。迷う場合は《不屈の独創力》指定になりそうではある。
サイドボードガイド
ここまでお付き合いいただきありがとう。筆者もサイドボードカードつらつら書くだけで8,000字超になるとは思わなかった。
星の数ほどあるサイドカードだが、サイトボーディングも同じくらい千差万別。
《思考囲い》をサイド後残す残さない、コンボプランで行くのかミッドレンジプランで行くのか…はたまたそれ以外なのか。
答えはないものの備忘録として主だったところの筆者の現行のサイドボード、各マッチアップのインアウトを記載するので参考にしてみてほしい。
現在のリスト
晴れるや三宮予選p | パイオニア | デッキ構築機能 (hareruyamtg.com)
《黙示録、シェオルドレッド》と《沈黙》をメインから採用してる点が珍しい点。
メイン《沈黙》は独創力や青白コントロールなどの苦手なマッチアップを無理やり突破する枠で意外と染みるカード。
対ラクドスミッドレンジは基本的に少し有利なマッチアップだがMOより店舗での大会で数が多いのでより意識したサイドボードで構成している。
🆚ラクドスミッドレンジ
IN
・消失の詩句1
・勢団の銀行破り2
・婚礼の発表2
・黙示録、シェオルドレッド1
・致命的な一押し2
OUT
・ウィザーブルームの命令1〜2
・パルへリオンII 2
・ヴェールのリリアナ2
・ラフィーンの密通者or沈黙1
・思考囲い2(先手番は減らさないのもアリ)
コンボプランよりはミッドレンジに寄せてサイドボードを検討する。リソースを確保できる《勢団の銀行破り》、《婚礼の発表》を入れ、ミッドレンジプランの際に負け筋となる《黙示録、シェオルドレッド》を除去するカードを入れる。
《ウィザーブルームの命令》はタフネス1のクリーチャーがおらず、有効に活用できる場面が少ないので可能な限りサイドアウトしたい。
《ヴェールのリリアナ》は対ラクドスミッドレンジ有効という触れ込みなのだが近年は《変わり谷》他ミシュラランドも多く、《砕骨の巨人》などの火力もあるため相手側が簡単にリリアナを処理できる印象だ。
《ヴェールのリリアナ》は一般的にはサイドアウトしないのだが上記の理由でこのマッチアップで強いと思っておらず筆者のデッキだと3マナ域に《婚礼の発表》を同数とっておりマナカーブの点もあり入れ替えとしている。
🆚青白コントロール
IN
・強迫1
・婚礼の発表2
・勢団の銀行破り2
・致命的な一押し(青白ロータスの時のみ)
OUT
・領事の旗艦、スカイソブリン1~2
・パルへリオンII 1〜2
・ウィザーブルームの命令1
個人的に苦手なマッチアップ。相性は現在のリストだと5分~微不利くらい。
ハンデスで要所を落としつつコンボを狙う。《領事の旗艦、スカイソブリン》や《ウィザーブルームの命令》は一部シチュエーションで有効なものの、より有効なサイドカードである《婚礼の発表》や《銀行破り》があるため入れ替える。
青白コンロトールを厚く見るのであれば追加の《ヴェールのリリアナ》や《強迫》をサイドボードに追加で取りたい。
また《ヴェールのリリアナ》は相手のPWとのにらみあいには弱いので大事にしたい気持ちもあるが早めに(≒3ターン目に)プレイを心掛けたい。
(相手の場にテフェリーいる状態でリリアナを通せてもハンド差がつくだけ)
最近新興してきた青白ロータスは通常の青白コントロールより打ち消しが少ないのでよりコンボ狙いのハンドが許容されると感じている。《厳しい試験官》がかなりコチラの動きを阻害するのでメインゲームでロータス型だと判明した場合は多少なりとも除去を入れたい。
🆚白単人間
IN
・致命的な一押し2
・レイオブエンフィーブルメント2
・突然の衰微1
・消失の詩句1
・黙示録、シェオルドレッド1
OUT
・ヴェールのリリアナ2
・未練残り1
・思考囲い4
白単は概ね金太郎飴デッキなのでハンデスを減らし、除去を増やす。細かいクリーチャーが並ぶので《ヴェールのリリアナ》は上手く使えないためサイドアウト。
また相手の除去は追放によっている(《スカイクレイブの亡霊》や《粗暴な聖戦士など》)ので未練残りも不要。
基本的にかなり有利マッチで、各種機体が有効かつ相手側にインスタントタイミングで脂牙どかすカードもないのでかなりプレイしやすい。
負け筋は1マナ2サリア3エーデリンのパターンと《安らかな眠り》を重ねて置かれるパターンくらいか。
《安らかな眠り》はある程度仕方ないとして、123の動きで負けないように後手番は《致命的な一押し》か《レイオブエンフィーブルメント》のいずれかが初手にあると嬉しい。
🆚緑単信心
IN
・致命的な一押し2
・レイオブエンフィーブルメント2(後手のみ)
・消失の詩句1
・羅利骨灰1
OUT
・未練残り1
・エシカの戦車1〜3
・ヴェールのリリアナ2
基本的にはコンボ一本速度勝負のマッチアップ。クリーチャー0の状態で《大いなる創造者、カーン》を置かれたら負け。
《ラノワールのエルフ》などのマナクリからのマナ加速を咎めるために《致命的な一押し》をサイドイン。後手番はマナ加速がより致命的になるので《レイオブエンフィーブルメント》も追加する。
《消失の詩句》と《羅利骨灰》は好みで入れたり、入れなかったり。各項でも述べたが《茨の騎兵》を触れたり、《大いなる創造者、カーン》を対処できる。
🆚スピリット
IN
致命的な一押し2
突然の衰微1
消失の詩句1
喉首狙い1
レイオブエンフィーブルメント1〜2
(後手番もしくは青白相手に)
OUT
未練残り1
ヴェールのリリアナ2
エシカの戦車1〜2
びっくりするくらいの不利マッチ。緑単信心相手より勝ち目が薄い。サイドインアウトは白単同様に除去を増やして未練残りなどを抜く。
《エシカの戦車》は強力なカードだが、このマッチアップに限っては《鎖霊》にタップされてしまったり、相手クリーチャーが飛行持ちのためブロッカーの役割を期待できないためサイドアウトを検討する。
個人的には色が増えるほど(青単>青白>>バント)勝てる可能性がほんのりあがる印象。
🆚グルール機体
IN
突然の衰微1
致命的な一押し2
消失の詩句1
喉首狙い1
OUT
ヴェールのリリアナ2
沈黙1
思考囲い2~4
個人的に苦手なマッチアップ2。相性はメイン微有利、サイド五分。
マナクリが多く入るデッキなので布告除去である《ヴェールのリリアナ》はサイドアウト。軽い除去でボードをさばきつつコンボを狙っていく。
《興奮探し》がメイン戦からコンボに睨みを利かしてくるようになり、メイン戦の有利性も直近はかなり下がってきている。今後はなにかしら劇的なサイドボードがないか探したい。
🆚ラクドスサクリファイス
IN
突然の衰微1
羅利骨灰1
婚礼の発表2
塵へのしがみつき1
喉首狙い1
黙示録、シェオルドレッド1
OUT
ヴェールのリリアナ2
パルへリオンII 1
思考囲い2〜4
沈黙1
基本的にはラクドスミッドレンジと考え方は同じ。《塵へのしがみつき》は相手のねこかまどを止められる可能性があり、ライフレースでの貢献もあるのでサイドインしたい。
また《魔女のかまど》を割ることができるので《ウィザーブルームの命令》はラクドスミッドレンジ戦と違い減らさない。
紛争達成がより容易に達成されるので脂牙で仕掛けるタイミングはより難しくなっているが《エシカの戦車》《領事の旗艦、スカイソブリン》の有効度も上がっている。ミッドレンジプランで攻めたいマッチアップ。
🆚イゼット独創力
IN
強迫1
塵へのしがみつき1(オパス型のみ)
黙示録、シェオルドレッド1
婚礼の発表2
羅利骨灰1
突然の衰微1
OUT
領事の旗艦、スカイソブリン1~2
ウィザーブルームの命令2
ラフィーンの密通者1~2
メイン・サイドともにかなり不利マッチ。3点火力満載で脂牙を通すには仕掛け方に工夫が必要。
基本的に3点火力のみなのでタフネス4以上は除去られにくい。《婚礼の発表》がフリップすると脂牙のタフネスもあがり場に出しやすくなる。
また《黙示録、シェオルドレッド》はかなり除去られづらいので脂牙を出す前にプレイして相手に除去を吐き出してもらおう。
〇おわりに
結局12000字オーバーの長文になってしまったがここまでお付き合いいただいた方はありがとう。最後一気に書き上げたので急ぎ足になっているかもしれない。気になることがあれば@arcaid1129まで連絡してくれれば回答できると思う。
この後は何も書いてないが投げ銭用に有料エリアを設定してみた。筆者のモダンデッキ購入資金になるので本記事が参考になったと感じた方はよかったら投げてみてほしい。
ではまた次の記事で。